電験3種の機械の勉強法を知りたい! おすすめの参考書等も紹介

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電験3種とは、第3種電気主任技術者の略称で、事業用電気工作物の保安業務を行うための資格です。電気関係の資格の中では難易度が高い資格の1つであり、取得すれば就職・転職に大変役立ちます。資格取得を目指して頑張っている人も多いことでしょう。電験3種の試験は4科目の学科試験です。

今回はその中の1つ、機械の試験概要や勉強法を解説します。

  1. 電験3種、機械の基礎知識
  2. 機械の勉強方法
  3. 試験の申し込み方法など
  4. 電験3種、機械に関するよくある質問

この記事を読めば、機械を勉強するコツなどもよく分かるでしょう。電験3種の取得を目指している人は、ぜひ読んでみてくださいね。


1.電験3種、機械の基礎知識

はじめに、電験3種の試験科目、機械の概要や出題傾向などを解説します。

1-1.電験3種の試験科目の概要

電験3種の試験は、理論・電力・機械・法規の4科目の学科試験です。それぞれ、以下のような問題が出題されます。

  • 理論:電気に関する基礎的な理論
  • 電力:発電や送電に関する問題
  • 機械:電力を使う機械全般に関する問題
  • 法規:電気に関する法律

こうしてみると機械は範囲が広く、勉強が大変そうだということが分かるでしょう。実際、機械は電験三種の中でも最難関科目といわれています。

1-2.機械で出題される問題の詳細

機械の試験では、以下のような5分野から問題が出題されます。

  • 直流機
  • 同期機
  • 誘導機
  • 変圧器
  • パワーエレクトロニクス

この5分野は、毎年計算問題と暗記の問題がバランスよく出ているため、どんな問題が出てもいいように過去問を数年分くり返し解いておくことが大切です。また、以下のような分野からも出題される可能性があります(毎年出題されるとは限らない)。

  • 照明
  • 電熱
  • 電気化学
  • 自動制御
  • 制御理論
  • デジタル回路(論理回路)

なお、問題は文章題が5割・計算問題が5割となっており、数学的なセンスも必要です。

1-3.機械の合格点・合格率

電験3種の試験は科目合格があり、60点以上で科目合格です。3年以内に4科目すべて合格すれば、総合合格となります。機械の合格率は10%~25%前後です。ちなみに、平成27年度の試験は難問ぞろいで合格率が10.7%だったのに対し、平成28年度は24.3%と高めになっています。

電験3種の機械は、電力を使う機械全般に関する問題が出題されるんですね。
はい。出題範囲も広く、なかなか合格できずに苦しんでいる人もいます。

2.機械の勉強方法

この項では、機械の勉強方法や合格に必要な知識を身に着けるコツなどを解説します。

2-1.機械の勉強をはじめる前に

前述したように、機械の試験は計算問題が半分を占めています。電験3種に出てくる計算問題は、高校1~2年生レベルの数学がスラスラ解けないと難しいでしょう。数学が苦手という場合は、電気数学の勉強から始めましょう。

2-2.勉強の進め方

前述したように、機械の範囲は広く効率的な勉強が大切です。機械の範囲は広過ぎるので、出題されるかどうか分からない照明や電熱といった分野は捨てるという人もいます。しかし、全く勉強しなければ合格の可能性はより低くなるでしょう。ですから、主要5分野を主に勉強し、残りの分野は最低でも目を通しておくくらいはしてください。

電験3種は人気の資格なので、参考書もたくさん出ています。自分に合った参考書を1冊見つけ、知識が身についたと思うまで読んだ後、過去問を数年分解いてみましょう。電験3種の試験で過去問と似たような問題が出ることはありませんが、傾向をつかむことはできます。過去問は市販されてもいますが、電気技術者試験センターのホームページでも一部掲載されているので、確認してみてください。一冊の参考書をとことんやりこんだほうが力がつきます。

2-3.機械の試験勉強を進める際の注意点

電験3種の試験に挑戦する人の中には、仕事をしながら勉強をする人もいるでしょう。「平日は時間がないから、休日にまとめて勉強をしよう」と思う人もいます。しかし、休日に何時間も勉強するより、1日30分でもいいので勉強したほうが知識が身につきやすいでしょう。通勤時間や昼休みも有効活用して勉強してください。

機械の問題を解くには電気数学を理解していなければならないんですね。
はい。参考書を一読しても全く理解できない場合は、まず電気数学の勉強から始めましょう。

3.試験の申し込み方法など

電気主任技術者の試験は、毎年9月上旬に行われます。詳しい日程等は、電気技術者試験センターのホームページを確認しましょう。試験の申し込みは、センターのホームページから電子申請を行うのが一般的です。試験費用は、4,850円になります。なお、試験に受験資格は設けられていません。国籍・性別・年齢問わず受験可能です。

電験3種の試験は、毎年9月に行われるんですね。
はい。1年に1度しか行われないので、予定の調整を忘れずに行いましょう。

4.電験3種、機械に関するよくある質問

Q.電験3種の試験は、3年以内に4科目を合格することができなければ、どうなりますか?
A.科目合格の実績は無効になってしまうので、3年以内の合格を目指しましょう。

Q.試験対策講座などは開かれていますか?
A.電気工事に関係する団体が独自に開催していることもあるので、探してみてもいいでしょう。

Q.電気数学とは何ですか?
A.電気に関する計算をするために必要な数学の総称になります。電気の知識が全くない状態から勉強をスタートする場合は、まず電気数学の勉強から始めてください。

Q.機械は、暗記だけでは合格できませんか?
A.はい。暗記が必要な問題を全問正解しても配点は50点です。計算問題もスムーズに解けるようにならないと合格は難しいでしょう。

Q.機械で出題される問題は、公式を暗記するだけでは解けませんか?
A.はい。公式を暗記し、それを応用する力が求められます。

まとめ

今回は電験3種の試験の内、機械について解説しました。電験3種の合格率は、平均で10%前後の難関試験です。その中でも機械は合格率が低めということで、勉強に苦労している人も多いでしょう。機械の勉強は過去問題をくり返し解くことが大切です。通勤時間や昼休みに参考書を読み、帰宅してから過去問を解くなど、工夫して勉強しましょう。