仕事の幅を広げたい人必見!電気工事や電気設備に関する資格を一挙紹介
2015/12/04
2019/03/18
電気関係の仕事をする上で、目指すべき資格があります。電気に関わる資格の需要は高く、転職や就職にも有利になるでしょう。特に、電気工事士や電気主任技術者を目指している人は多いはずです。そもそも、電気工事や電気設備に関する資格にはどのようなものがあるのでしょうか?「電気関係の仕事でもっと上に行きたい」という人は、ぜひチェックしてください。
「電気工事や電気設備に関する資格の種類は?」「資格を取得するにはどうしたらよいのか?」「資格取得のための勉強方法は?」そんな疑問をお持ちの方のために、電気工事や電気設備に関する資格の種類や取得方法・勉強方法についてまとめました。
1.電気工事・電気設備に関する資格の種類
1-1.電気工事士
電気工事士は、ビルや一般住宅などの安全を守るために定められた資格です。電気工事に関する一定以上の知識と技術を持っていることを証明します。国家資格であり、電気工事士の資格を取得していなければ電気工事に従事できないよう規制があるのです。電気工事士資格には、第一種電気工事士と第二種電気工事士があります。上位資格なのは第一種電気工事士で「電気工事をするための資格」として認知されているでしょう。
たとえば、電線を造営材に直接固定するような工事や、電線を電線管に収容する工事などを行うには、電気工事士の資格を取得しておく必要があります。電気工事士資格を持たない者が工事することは、電気工事に欠陥が発生する可能性が高く、感電事故や火災発生の恐れがあるのです。
第二種電気工事士
第二種電気工事士は、住宅や個人事業所など比較的小規模な電気工事を行うための資格です。たとえば、コンセント本体を壁に取り付ける、分電盤を取り付けるなどの工事を行う際は、第二種電気工事士の資格を取得している必要があります。ただし、第二種電気工事士資格の取得者であっても、電気工事を行うことができる範囲は「一般用電気工作物」までと制限があるのです。
第一種電気工事士
第一種電気工事士は、ビルや工場などの大規模な施設の電気工事を行うための資格です。「自家用電気工作物」で最大電力500キロワット未満の需要設備工事が可能になります。第一種電気工事士は、電気工事に関する仕事に従事する者にとって、まさに「目指すべき資格」と言えるでしょう。
1-2.電気主任技術者
発電所や変電所などの電気設備維持管理・運用を行うことができる資格が電気主任技術者です。電気主任技術者資格は、工業高校や専門学校の電気学科では特に取得を推奨する国家資格となります。第3種電気主任技術者の資格を取得することで50,000ボルト以下の電気設備(5,000キロワット以上の発電所を除く)の管理ができるのです。高圧受電を行っている施設は多く、その維持管理を行う電気主任技術者の需要は高くなっています。非常に人気のある資格といえます。
2.資格の取得方法
2-1.第二種電気工事士の資格
第二種電気工事士の試験難易度は、電気関連資格の中でも比較的簡単です。一次試験は、基礎的な数学が理解できていれば合格できるでしょう。問題は二次試験です。
電線や電気材料を使用した技能試験が用意されており、繰り返し配線工事の練習を行う必要があるでしょう。第二種電気工事士の受験者数は年々増加しており、合格率は筆記試験が50~60%、技能試験が60~80%となっています。
2-2.第一種電気工事士の資格
第一種、第二種ともに、電気工事士の受験資格に制限はありません。ただし、第一種電気工事士の免状を取得するためには実務経験が必要です。つまり、実際に電気工事士としての実務経験を積んでいる人だけが資格を取得することができます。たとえ大学や専門学校に通った場合でも、電気工事の実務経験が資格取得の条件になるということです。第二種電気工事士の試験と比較して難易度が高く、合格率が低いのが特徴でしょう。
2-3.第3種電気主任技術者の資格
第3種電気主任技術者は、誰でも受験できる資格です。電気工学に関する学校を卒業していなければならないといった規制もありません。電気技術者試験センターの試験案内に基づいて受験申し込みを行い、所定の科目をすべて合格できれば資格取得となるのです。
試験難易度は高く、第一種電気工事士の試験問題に類似している部分もあります。合格率は10%以下という難関資格です。
3.資格取得のための勉強方法
3-1.独学で勉強する
電気工事士や電気主任技術者の資格試験に向けた勉強法はいくつかあります。まず、参考書を購入して独学で勉強する方法。工業高校の電気学科を卒業している人や、電気設備に関わる仕事をしている人なら、独学でも合格できる可能性はあるでしょう。ただし、そうでない人が初めて資格試験に挑戦する場合は、独学では難しい部分もあります。書店で自分にとって使いやすい参考書を選び、繰り返し過去問を解いていくことになるでしょう。
3-2.通信教育を利用する
「独学で勉強する自信がない」という人におすすめなのが、通信教育を利用した勉強法です。電気系資格指導のプロが作成した教材を使い、DVDやスマートフォンでいつでも講座を受けることが可能なものもあります。仕事をしながら資格試験を受ける人は、なかなか勉強時間を作ることができないでしょう。しかし、通勤時間や休憩時間を有効活用して学習することができる通信教育なら、効率的に合格への道へ進むことができるはずです。メールを使って質問を受け付けてくれるため、分からない問題もすぐに解決できるでしょう。
まとめ
電気工事や電気設備に関する資格取得についてご紹介しました。
- 電気工事、電気設備に関する資格の種類
- 資格の取得方法
- 資格取得のための勉強方法
「電気工事や電気設備に関する資格の種類について知りたい」「資格取得のための方法とは?」という人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。